マギの話

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初見

「ぎぃゃぁぁぁーーーーーーーーーーー」
「あーうるせぇの」

ボリボリボリ・・・

鬱蒼とした森の中に悲鳴が響き渡る。
たまに「化物退治」「腕試し」「肝試し」「人助け」・・・などと指折りの愉快で愚かしい理由で森に入った”餌”が分け入ってくるそんな森だ。
退屈だったオレはソイツらを暫らく転がして遊んでいたが飽きたので噛み砕く。

「ぺっ、くそマジー。
たいしたこと無いくせに目立ちすぎだっての。
もっと味のある人間は来ねーのかね。」

あまりの味気無さぶりに骨を吐き出すのと同時、思わず愚痴がでる。

「!」

ガサガサ・・・
木陰から生物の気配がし、数歩先の木の枝が動いた。
奇異・・・、その気配にギクリとする。
森の影から強大な魔力が近づいてくる。

(何もんだ・・・。コレだけの術者・・・。タダでは済みそうに無いな・・・)
死ぬようなことはないものの多少の怪我は覚悟し、
同時に今までありついた事もない最高の食材を前に胸が高鳴り口いっぱいに唾液があふれる。そのとき・・・

「ふぁぁぁ、でっかい猫さんだー」
間抜けな声が耳を突き抜ける

続きます

  • 2007/11/08 (木) 23:50
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