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<TITLE>∴∵山吹号∴∵　マギ話</TITLE>
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<BODY>
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マギを喰う猫</div>


<!-- 10 -->

<div id="honbu">
<p><br></p>
<h1>Cat that eats Magi.</h1>
<p><br></p>


<font face="HGS行書体" size="+1">「ぎぃゃぁぁぁーーーーーーーーーーー」</font><br>
「あーうるせぇの」<br>

<br>
<font size="+1" face="HGP行書体">
ボリボリボリ･･･</font><br>
<br>
鬱蒼とした森の中に悲鳴が響き渡る。<br>
たまに「化物退治」「腕試し」「肝試し」「人助け」･･･などと指折りの愉快で愚かしい理由で森に入った”餌”が分け入ってくるそんな森だ。<br>
退屈だったオレはソイツらを暫らく転がして遊んでいたが飽きたので噛み砕く。<br>
<br>
「ぺっ、くそマジー。<br>
たいしたこと無いくせに目立ちすぎだっての。<br>
もっと味のある人間は来ねーのかね。」<br>
<br>
あまりの味気無さぶりに骨を吐き出すのと同時、思わず愚痴がでる。
<br>
<br>
<font size="+1"><b>
「！」</b></font><br>
<br>

ガサガサ･･･<br>

木陰から生物の気配がし、数歩先の木の枝が動いた。<BR>
奇異･･･、その気配にギクリとする。<BR>
森の影から強大な魔力が近づいてくる。<br>
<br>

（何もんだ･･･。コレだけの術者･･･。タダでは済みそうに無いな･･･）<br>

死ぬようなことはないものの多少の怪我は覚悟し、<br>
同時に今までありついた事もない最高の食材を前に胸が高鳴り口いっぱいに唾液があふれる。
そのとき･･･<br>
<br>

「ふぁぁぁ、でっかい猫さんだー」</span><br>

間抜けな声が耳を突き抜ける<br>
<br>
････････････<br>
････････････････････････<br>
････････････････言葉がでてこない<br>
オレは目を疑った･･･<br>
目の前にいるのは人ならば１０になるかならないくらいのヒョロヒョロの人のガキが一匹･･･<br>
確かにこのガキからただならぬ魔力をプンプン感じるのだか･･･<br>
一応、用心に越したことなく姿勢を低く唸りをあげる。<br>
<br>
「今日は君に用があって来たんです。<br>
うーんとね。ちょっと前に父様が死んじゃってね。<br>
ボクが王様になることになったの。」<br>
それにかまわずガキは短い手足をバタバタ動かしながら倒木をまたいで近づいてきた。<br>
<br>
第一声に続く緊張感のない間抜けな響きに力が抜けた。
生まれて初めて眩暈というものを知る。<br>
「嘘だ･･･こんなガキが･･･世も末だな･･･」<br>
<br>
「あー、あー、馬鹿にしてますねっ。猫さんっ。<br>
父は９０歳の大往生だったんです。<br>
ボクこう見えても年だけはとってますっ！」<br>
ドコが･･･見た目だけじゃなく中身もガキが･･･<br>
ああ、だから”年<b>だけ</b>”なのか･･･
<br>
「･･･あーわかった。用があるんなら言ってみ」<br>
喰ってやるつもりだったが少しこの馬鹿に興味がわいたので相手にしてやることにする。<br>
時間ならいくらでもある。オレは退屈だった。<br>
それに相手の力量がみえない以上は迂闊に手を出せば逆に喰われかねない。<br>
こんなことは全く初めてだった。<br>
何故、オレがコイツを恐れいている･･･？はっ･･･馬鹿な･･･<br>
<br>
<br>押し黙るオレを前にガキは恥ずかしそうに後ろに手を回しモジモジしていた。<br>
くそっ！何だっ！何か後ろにもってんのかっ！<br>
「早く！言えっ。喰うぞっ」<br>
苛立ったオレの脅しにガキは一瞬目を丸くしてすぐにニヘラと笑い切り出す。<br>
「あのですね。でっかい猫さんはココの守り神さんですよね。」<br>
「そうも言われてる。･･･が･･･人を食ってるぞ」<br>
<br>
「聞けば魔力を喰らって生きながらえているそうで･･･」<br>
「･･･まぁ、そういうことになるな･･･」<br>
<br>
「そこでご相談なのですがココから引っ越ししませんか。<br>
ボクのお城にっ！もの凄い広いお部屋を用意しますんで。」<br>
「･････････なして？」<br>
オレとしたことが馬鹿ガキの突然の提案に我を失ってしまった。<br>
<br>
「ボク一人では城を任されるのが不安なんです。」<br>
いや、不安なのはお前ひとりではないと思うぞ･･･<br>
<br>
「あなたのようなでっかい猫さんがいれば治安的に大助かりなんです。」<br>
「いや、超危険因子だと思うのだが･･･」<br>
人に忌み嫌われる存在であるのに「大助かり」とは･･･。何のつもりだ<br>
<br>
「ボクの身体に興味ありませんか。超重量級の魔力とか」<br>
「･･･そうだな･･･お前は何者だ･･･？」<br>
いままで能天気そうにへらへらしていた馬鹿ガキの顔つきが曇る。<br>
<br>
「実はルーって名前があるのですが、ボク自身はマギと名乗ってます。」<br>
「････マギ･･････マギ･･･。っ！はっ、お前が魔儀をやったのかっ！どうりでっ」<br>
<br>
静かな森にオレの馬鹿でかい笑い声が響き渡った。<br>
騒がしい妖精どもの噂に聞いたことがある。<br>
魔儀･･･千人の生き血を浴びることで不老不死になれるという。<br>
魔力が馬鹿ほどあるのも納得がいく。<br>
<br>
「さすがは神さま、話が早い。正確には”出来損ない”なのですがね。寿命的に超長いんです。」<br>
「まぁ、いいや。オレが興味あるのはそんなことでねぇ。それでてめぇはどうするんだ。」<br>
ゴクリ･･･溜まり溜まった生唾を大きく飲み込む。<br>
”オレに会いに来て””城に住め”･･･次にコイツが何を見返りに何を言うのか解かる。<br>
<br>
「ボクの身体を食べさしてあげます。全部は駄目ですけど」<br>
<br>
ニカッ<br>
瞬間オレは喜びに満たされる。<br>
かつて無いほど顔にシワを寄せて喜んだ。滑稽すぎて思わず奇妙な笑いをもらす<br>
これだけの魔力があるやつなら血だけでも十分だ。<br>
しかも相手はマギで人間だ。一生喰うには困らなねぇし飽きたら全部喰えばいい。<br>
<br>
「”いいですか･･･”」<br>
眉間に眉をよせて不安そうにじっと見つめてきた。<br>
「･･･いいぜぇ。最高級のベットを用意してくれ」<br>
「はいっ絶対にっ」<br>
満面の笑みに変った。<br>
冗談を言ってみたつもりだが大真面目に受け取ったらしい･･･<br>
<br>
「･･･ちょっと味見させてくれや。」<br>
「えっ。今ですか？うぇ〜少しだけですよ。痛いの苦手ですし」<br>
「マギが何言ってやがる。」<br><br>
後ろ手に持っていた短剣で馬鹿ガキは自分の手を切り血を飲ませてくれた。<br>
さして脅威でない短剣で何するつもりだったかしるよしもないが
思ったとおりの極上の美味さだった。<br>
<br>
<br>
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊<br>
<br>
<br>
後日、城に入ったオレの部屋には馬鹿でかく超フリルのついた豪華なベットが用意されていた。<br>
<br>

<hr>
<br>
<img border="0" src="gaso/tibi.jpg" width="180" height="250" align="left" vspace="10" hspace="10">
<h2>ここで一つ言い訳</h2>
<br>

補足（？）の話。<br>
マギ（魔儀）は１千人の命（生き血）によって永遠の命と魔力と自己治癒能力を得ることができる。<br>
マギ（ルー）は母親の策によってマギの儀式を受けるが途中で中断したので永遠の命ではなく寿命がとても長い人となった。本物より劣るがそれに近い性能をもちあわせる<a href="sekai.html#magi">（※１）</a><br>
でっかい猫を誘ったのはマギの若気のいたり（笑）理由はおいおい本人の聞いてないところで･･･（ニヤリ）<br>
でっかい猫がお城にいるのは少しでも目の届くところに置いておくためでしょうか。<a href="sekai.html#kuni">（※２）</a><br>
大体50年ぐらいの時間で人間の一年の成長するに該当するぐらい？<br>

<br>
<br clear="left">

<div class="back"><a href="index.html">『マギを喰う猫』了</a></div>
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